□ すぅぷ屋 □ H⇒P

 初めて行ったのは高校生の頃。
 メニューを読み上げる人を見たい。




 もう何度この店に足を運んだか判らないが、一言で言うならばおかしな店だ。女性客が多くアンティークなタイプライターとか置かれた内装も小洒落た店内の癖に、メニューは名前を見ただけでは何が出てくるか想像もつかないようなネイミングセンス。今は無き『美食倶楽部は悪戯ほっぺ』が、蟹と帆立のクリームスープホットパイだなんて、名前だけで想像できるモノならしてみろと言わんばかりだ。
 そんな訳で、僕が行動を共にして尚且つ食事時に店をチョイスしなければならない相手は、大半は此処で食事しようと言えば異存を唱えないので便利な店だ。こう言う書き方をすると味はたいしたこと無さそうだが落胆する事はなく、不味いモノを他人に食わせるだけならまだしも自分まで好んで不味い店に行く筈が無いので、僕が知り合いを連れて行く店は例外なくちゃんと旨い。
 今は無き上記メニューは心残りだが、他のメニューもすぅぷ屋を名乗るだけあってスープの種類はそこそこに豊富で、具もたっぷり入っていてスープの癖に食べ応えもあり、添えられて出てくる焼きたてのパンと一緒に食べると益益旨い。堅苦しくない食事をカジュアルに楽しみたい時は、こう言う店を重宝すると言う話。